秋になると、夏の暑さで水分をたくさんとり、おなかが冷えている状態です。おなかは、免疫の要。そして、肺や粘膜にいる免疫細胞をつくるところでもあります。漢方では、おなかの働きのことを”脾(ひ)”と呼んでいます。
脾は、気血をつくるところであり、西洋医学的にいう脾臓や”腸管免疫”を指すこともあります。季節の変わり目は、この脾のエネルギー(脾気)を使って、体温調節や気候の変化のストレスに対応するので、ここが体質的に弱い人や、夏の間に胃腸をいじめていた人、暴飲暴食していた人は、体調を崩しやすくなるのです。
脾の弱りによる症状は、「胃が弱い、下痢をしやすい、集中力が長く続かない、病気をよく繰り返す、くよくよ悩む、手足がだるい、内臓下垂がある、食後に眠くなる」など。
もう一つの原因は、秋の気候による急な冷えです。
秋風が吹き、冷えが入ると「さらさらとした鼻水」が急に出てきて、邪気を追い払おうとします。ふつうは、ここで洋服を着たり、暖かいところにいくと鼻水がとまりますが、身体を温める力(陽気)が不足していると、どんどんあふれ出てきます。
一時的な透明な鼻水であれば、病院でよく処方される漢方では”小青龍湯(しょうせいりゅうとう)”を使いますが、鼻水が1日中~2日で続けると粘膜に熱をもち、小青龍湯の副作用である”のどの渇きや粘膜の乾燥”が出るため、長期の使用は注意が必要です。
漢方では、「症状をとるもの」と「症状を根本的に改善するもの」の2種類があります。
ミコー薬局では、漢方の性質を理解した上で、症状をとるものと、根本療法を組み合わせて使うことが多いです。
急いで改善したい人は、症状をとるもの8割+根本2割、じっくり体質改善したい人には、根本8割+温灸などの外用療法(あえて対症療法は控える) などをおすすめしています。
症状に応じて、またご予算に応じて、漢方を選択することができますので、お気軽にご相談ください♪
ご来店がむずかしい場合は、漢方問診フォームより、体質チェックが可能です。いろいろ相談しながら、漢方の郵送がご希望の場合は、お問合せよりご相談ください。